なぜfreee会計は使いにくい?~不満の原因と今すぐできる対策~


クラウド会計ソフトfreeeは、その手軽さから多くの個人事業主や中小企業に利用されていますが、「freeeは使いにくい」という声も少なくありません。

この記事では、なぜfreeeが使いにくいと評されるのか、具体的な理由をユーザーの口コミや専門家の分析を交えながら徹底解説します。

freeeの導入を検討している方や、freeeを利用していて使いにくさを感じている方は、ぜひ参考にしてください。


freee最大の壁?~「使いにくい」と言われる独自の操作性~


freeeが使いにくいと感じる最も大きな理由の一つが、伝統的な会計ソフトと根本的に異なるその操作性です。

会計初心者にはメリットとなるこの独自性が、会計実務に慣れた経験豊富なユーザーにとっては逆に高いハードルとなっています。

freeeは銀行口座やクレジットカード明細を自動で取り込み、「取引」として登録していく方式が主流です。

これにより簿記の知識が浅くても家計簿感覚で扱える反面、仕訳ベースの会計処理に慣れた層からは、freeeの画面遷移や操作フローが「特徴的であるため、慣れるまで使いにくい」、あるいは「仕訳をイメージすることに慣れている人間には非常にやりづらかった」 との声が上がっています。


伝統的な仕訳入力との根本的な違い

freeeでは借方・貸方といった複式簿記の概念を極力ユーザーに意識させない設計がなされています。

しかし、これが経験者にとっては「『借方』『貸方』の概念を放棄した影響」で「作成したい仕訳が作成できない」、「振替伝票が打てない」「修正仕訳がしにくい」 といった直接的な使いにくさにつながっています。


会計概念の抽象化による混乱

「仕訳という概念がないため、家計簿のように使える」 というfreeeの思想は、簿記知識を持つユーザーにとって「ちゃんと仕訳がきれている感覚がなく、かえって使いにくい」 と感じさせる要因です。

自身の会計知識が活用しづらい、むしろ邪魔になるとさえ感じるケースもあるようです。


UI(ユーザーインターフェース)の独自性

会計ソフト経験者からは「会計ソフト的なメニューも豊富にして欲しい」 という要望があるなど、使い慣れたナビゲーション構造との違いに戸惑うことがあります。

UIリニューアル後に特定のボタンが見つけにくくなった事例も報告されており、freeeに慣れるまで時間を要する点が指摘されています。


「freeeの動作が遅い!」は本当?~パフォーマンスに関する使いにくさ~


freeeの使いにくさを語る上で、システムのパフォーマンスや応答性に関する問題も無視できません。

クラウド型である利便性の裏で、一部ユーザーからは動作の遅さに対する不満の声が聞かれます。

日々の業務で使う会計ソフトだからこそ、レスポンスの悪さは作業効率の低下やストレスに直結します。

freeeの動作速度が「とにかく動作が遅い」、「仕訳に時間がかかる」 といった評価は、使いにくさを感じる一因となっています。


慢性的な動作遅延の指摘

クラウドベースであることに起因するとされる動作の遅さは、freeeユーザーからの継続的な指摘事項です。

特に「時期や使う時間によっては動作が重くなることがあります」 といった報告もあり、サーバー負荷やピーク時の最適化が課題である可能性が示唆されています。


表示・処理能力の限界

一度に表示できる仕訳の数が限られているため、大量のデータを扱う際には「ページ切り替えを何度もしないといけない」という手間が発生します。

これがシステムの遅さと相まって、freeeでの作業をさらに煩雑にしています。データのインポートに時間がかかったり、通信エラーが発生したりするとの声もあります。


freeeでは限界?複雑な会計処理で露呈する「使いにくい」ポイント


freeeは、特に小規模事業者や会計知識の少ないユーザーにとって使いやすいように設計されていますが、そのシンプルさゆえに、より複雑な会計処理や特定の業種特有のニーズに対応する際には「使いにくい」と感じられる場面があります。

特に、厳密な発生主義会計の運用や、在庫管理、製造原価計算といった専門的な機能においては、freeeの機能不足や設計思想の違いが使いにくさとして表面化しやすいようです。


現金主義的傾向と発生主義会計の壁

freeeは「現金主義採用の傾向が強い」と分析されており、特に役務提供前に収益が着金するような前受収益の適切な処理が難しいという致命的な問題が指摘されています。

「売上高と売掛金を同時に計上する仕組み」 のため、前受金を正しく消し込めず「消込」ができないという事態になってしまいます。

freee側もこの点を認識し「前受アプリ」を提供していますが、手動更新の必要性から「間違いなく非常に面倒」 と評価されています。


特定業種・業務における機能不足

freeeには「在庫管理ができる機能はなく、製造業を前提とした原価計算の機能も存在しない」 ため、これらの機能を必要とする業種には不向きです。

また、「少しでも複雑な仕訳が必要になると取引登録では対応できず振替仕訳にて対応するしかないが、この場合決済まで紐づかなくなるので関連性が調べにくくなる」 といった、より詳細な会計処理を求めるユーザーからの不満や、「補助科目を追加してほしい」 といった要望もfreeeの使いにくさに繋がっています。


freee自動化機能が「使いにくい」原因に?~精度と透明性の課題~


freeeの大きなセールスポイントである自動化機能も、その精度や操作の透明性、設定の複雑さが原因で、かえって「使いにくい」と感じさせてしまうことがあります。

銀行口座連携やクレジットカード連携による自動仕訳は非常に便利ですが、誤ったルール設定やシステムの誤認識は、意図しない会計処理やデータの混乱を招き、freeeの評価を下げる一因となっています。


自動判定・認識エラーの発生

「消費税自動判別が間違える事があるので、そこの精度があれば嬉しいです」 という声や、レシート画像をアップロードした際に10%の消費税項目が8%と誤認識される例 など、自動化の精度に関する課題が報告されています。

「領収書データからの自動読み取り機能は便利ですが、認識されずに結果手入力する回数もそこそこにあるため、もっと精度を高めてほしい」 との指摘もあります。


不透明な自動仕訳によるデータ混乱リスク

自動仕訳機能のルールが正しく設定されていないと「ユーザーが意識しないところで勝手に仕訳が作成される」 ことがあり、これがfreeeのデータが「ぐちゃぐちゃ感」 を生む要因とされています。

また、「自動仕訳の一括登録ができない」 ため、多数の仕訳を一つずつ確認・登録する必要があり、「地味にめんどくさい」 作業となっています。

この自動化プロセスの「ブラックボックス」性が、freeeの使いにくさに繋がっている場合があります。


freeeのデータ管理・同期における使いにくさ


会計データの正確性と秩序は、会計ソフトの根幹です。

freeeを利用する一部ユーザーからは、データが整理しにくい、あるいは外部サービスとのデータ同期が不安定で「使いにくい」という声が上がっています。

特に、freee独自のデータ構造や自動化機能が、意図せずデータを複雑化させてしまう可能性が指摘されています。


データ秩序維持の難しさ

freeeでは「仕訳やデータがぐちゃぐちゃになる」 との報告があり、これにはデータの見方への慣れや「コツが必要」 とされています。

特に「自動仕訳機能の弊害」 がデータ乱雑化の主な原因とされ、不適切なルール設定が問題を深刻化させます。

専門家の指導なしにはデータが容易に混乱する可能性も示唆されています。


銀行・カード同期の不安定性と遅延

freeeでは「仕訳やデータがぐちゃぐちゃになる」 との報告があり、これにはデータの見方への慣れや「コツが必要」 とされています。

特に「自動仕訳機能の弊害」 がデータ乱雑化の主な原因とされ、不適切なルール設定が問題を深刻化させます。

専門家の指導なしにはデータが容易に混乱する可能性も示唆されています。


freeeの価格プランも使いにくさの一因?~機能制限と料金体系の課題~


freeeの料金プラン設定や価格改定のあり方が、間接的に「使いにくい」という印象を与えている可能性も考えられます。

必要な機能が上位プランにしかない、あるいは料金体系が複雑で分かりにくいといった点が、ユーザーの不満につながることがあります。


プランによる顕著な機能制限

freeeは「プランによる機能制限が顕著」 であり、業務に必要な機能がより高価なプランに限定されている場合があります。

また、「コスト体系が複雑になっています。プランが複数に分かれ、幅広い規模の会社をターゲットにしようとしているがために、コスト体系が分かりにくい印象があります」 といった指摘もあります。


頻繁な価格・プラン改定への不安

ユーザーからは「価格改定が頻繁にありこの先上がるのではないかという不安がある」 という声や、頻繁なシステム改訂に伴う機能変更が「会社のルールも変えないといけないので改廃をしょっちゅうされると便利よりも不自由」 といった意見があり、freeeの価格・プラン変更がユーザーエクスペリエンスに影響を与えていることが分かります。


freeeが「使いにくい」と感じたら?~おすすめ対処法と最終チェック~


freee会計が「使いにくい」と感じる理由は多岐にわたり、特に会計経験者にとっては、その独自性の強い操作フローや機能の制約が大きな壁となることがあります。

一方で、会計初心者にとっては依然として魅力的な選択肢であることも事実です。

もしあなたがfreeeの導入を検討している、あるいは既に利用していて「使いにくい」と感じているのであれば、以下の点を再確認し、今後の対応を検討することをおすすめします。


状況にfreeeが本当に合っているか見極める


  • 会計知識レベル

あなたは会計初心者ですか、それとも経験豊富な会計担当者ですか?freeeは初心者に優しい反面、経験者には独特の「freeeメソッド」が馴染みにくい場合があります。


  • 業務の複雑性

在庫管理や製造原価計算、複雑な発生主義会計(例:前受収益の厳密な管理)などが必要な場合、freeeの機能では対応が難しい可能性があります。

無料トライアル を活用し、自社の業務フローでfreeeが問題なく使えるか、特に「使いにくい」と指摘されている点を重点的に検証しましょう。


freeeの使いにくさを軽減する活用を試す


  • 初期設定とルールの徹底

freeeを使いこなすには、「最初からきちんと体系立ててfreeeの導入を進めるべき」 です。

特に自動仕訳ルールは定期的に見直し、意図しないデータ処理を防ぎましょう。


  • freeeの特性を理解する

現金主義的な傾向が強いことや、発生主義会計における限界を理解した上で、提供されている「前受アプリ」 などの回避策や、タグ機能(品目、取引先、部門) を活用して、できる限り自社の運用に近づける工夫をしましょう。


  • ヘルプやサポートの活用

freee側もヘルプページの改善を進めています。

積極的にヘルプを活用し、必要であればサポートにも問い合わせてみましょう。


それでもfreeeが使いにくい場合


  • 代替ソフトの検討

もしfreeeの設計思想や機能がどうしても自社に合わない、あるいは「使いにくい」点が改善されないと感じる場合は、他の会計ソフトを検討することも一つの解決策です。

マネーフォワード クラウド会計(会計知識のあるユーザー向けとされる)や弥生会計オンライン(伝統的な会計ソフトに近い操作感)など、freeeとは異なる特徴を持つソフトと比較検討し、自社に最適なツールを選びましょう。


【まとめ】freeeの使いにくさとどのように向き合っていくのか?


freee会計が「使いにくい」と感じられる主な原因は、会計経験者や複雑な処理を求める方にとって、その独自の操作性や特定の機能が合わない点にあります。

具体的には、伝統的な会計ソフトと異なる仕訳の考え方、システムの応答速度、複雑な会計処理(例:厳密な発生主義会計)への対応、自動化機能のクセや精度などが挙げられます。

しかし、これらの特徴は会計初心者にとっては「シンプルで直感的」というメリットにもなり得ます。

freeeは簿記の知識が浅いユーザーでも使いやすいように設計されているのです。

結局のところ、大切なのはあなたの会計知識や事業のニーズと、freeeの特性を冷静に見比べることです。


  • 状況とfreeeが合うか確認

無料トライアルなどを活用し、会計スキルや業務の複雑さにマッチするか見極めましょう。


  • 特性を理解し工夫をする

freeeの設計思想を理解し、初期設定や自動化ルールを最適化したり、サポートを活用したりすることが使いこなしの鍵です。


  • 合わなければ他のソフトも検討

どうしても使いにくさが解消されない場合は、マネーフォワード クラウド会計や弥生会計オンラインなど、他の選択肢も視野に入れましょう。


会計ソフトは事業の基盤です。freeeの長所と短所をしっかり理解し、あなたのビジネスに最適な選択をしてください。



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