医療機関の資金繰り、2ヶ月のタイムラグをどうにかしたい…
診療報酬の入金までの期間が長く、資金繰りにお悩みではありませんか?
医療機関を経営されている皆様は、日々の診療に加えて資金繰りの課題にも直面されているのではないでしょうか。診療報酬は2ヶ月後の入金となりますが、その間も人件費や医薬品費などの支払いは継続的に発生します。
このような医療機関特有の資金繰りの課題を解決する方法の一つとして、診療報酬ファクタリングがあります。
この記事ではスムーズな医療サービスの提供と、安定した経営の両立をサポートするファクタリングについて、メリットや注意点、具体的な活用方法なども踏まえ、詳しく解説させていただきます。
医療機関ならではの資金繰りの課題とは
医療機関の経営では、資金繰りが特に重要な課題となっています。その背景には、医療機関ならではの収支の仕組みがあります。
診療報酬の入金は2か月後ですが、毎月の支出は待ってくれません。
たとえば、。一般的な診療所では、常勤医師1名、看護師2名、事務職員2名の体制で月額人件費が約500万円必要です。さらに医薬品費は月100〜200万円、医療機器のリース料も50〜100万円ほどと、固定費の支出が続きます。
以下のような場面では、特に資金繰りが厳しくなるでしょう:
診療所の場合
- 医療機器の更新時期(レントゲン機器など1,000万円規模の投資)
- 人材採用や賞与支給の時期(夏季・冬季で各2〜3ヶ月分)
- インフルエンザシーズンの医薬品仕入れ(通常月の2〜3倍の仕入れ)
- 開業から間もない時期の運転資金確保
病院の場合
- 大規模医療機器の導入(MRIなど数億円規模の投資)
- 施設の改装や増床時の設備投資
- 多数の職員への給与・賞与支払い
- 診療科の新設に伴う初期投資
また、季節要因による収支の変動も大きな課題です:
- 夏季・冬季の長期休暇期間は外来患者が減少
- インフルエンザシーズンは医薬品仕入れが増加
- 年度末の設備投資集中期
- 賞与支給月の資金需要増
このような状況に対して、従来は銀行融資が主な選択肢でした。
しかし、融資には額の上限があり、毎月の返済負担も発生します。また、決算内容や既存の借入状況による制限もあるため、必要な時に必要な額を調達できないことも。
そこで注目されているのが、診療報酬債権を活用したファクタリングという方法です。
診療報酬ファクタリングとは
基本的な仕組み
診療報酬ファクタリングとは、医療機関が保有する診療報酬債権をファクタリング会社に売却して、早期に現金化する資金調達方法のことです。
通常、診療報酬は診療月から2か月後に入金されますが、この債権を売却することで、より早く資金を確保することができます。
つまり、将来の診療報酬を早めに現金化する方法といえます。
お金の流れと所要期間
診療報酬ファクタリングの基本的な流れは以下の通りです:
- 医療機関がファクタリング会社へ診療報酬債権を売却
- ファクタリング会社から医療機関へ売却代金を支払い
- 支払期日に国保連合会や支払基金からファクタリング会社へ支払い
この仕組みにより、通常2か月かかる資金回収を大幅に短縮できます。
例えば4月の診療分であれば、従来のスケジュールでは:
- 5月10日までにレセプトを提出
- 6月下旬に入金
という流れでしたが、ファクタリングを利用すれば申込みから1-2週間程度で資金化が可能です。
一般的なファクタリングとの違い
診療報酬ファクタリングには、一般的なファクタリングと比べていくつかの特徴があります:
- 手数料が低めに設定
- 審査がより通りやすい
- 将来の診療報酬も対象に
これらの特徴は、支払元が公的機関であることに起因します。国保連合会や支払基金からの支払いは確実に行われ、支払い時期も明確です。
そのため、ファクタリング会社にとってリスクが低く、より柔軟な条件での取引が可能となるのです。
対象となる債権
取り扱える債権の範囲も広く、以下のような診療報酬債権が対象となります:
- 国民健康保険の診療報酬
- 社会保険の診療報酬
- 後期高齢者医療制度の診療報酬
ファクタリング会社によっては、将来発生する診療報酬債権も対象とすることがあります。月間の保険請求額を基準に、2-3か月分までの資金調達が可能なケースもあります。
なお、患者さんからの自己負担分(3割負担)については、診療時に支払われるため、ファクタリングの対象とはなりません。
自由診療分については、ファクタリング会社によって取り扱いが異なりますので、具体的な条件は各社に確認が必要です。
診療報酬ファクタリングのメリット
早期の資金化が可能
診療報酬の入金までには通常2か月かかりますが、ファクタリングを利用することで最短1-2週間での資金調達が可能です。急な設備投資や運転資金の確保など、タイミングを逃さない資金調達を実現できます。
審査が比較的通りやすい
支払元が公的機関であることから、一般的な融資と比べて審査基準が緩やかです。財務状況が厳しい場合でも、診療報酬債権の確実性が重視されるため、資金調達の可能性が高くなります。
担保や保証人が不要
診療報酬債権自体が担保となるため、不動産などの担保や保証人は原則として必要ありません。医療機関の資産状況に縛られず、必要な資金を調達できます。
返済負担がない
銀行融資とは異なり、毎月の返済負担が発生しません。これは借金ではなく債権の売却という形を取るためです。資金繰りの安定化という点で大きなメリットとなります。
財務指標の改善
ファクタリングは借入ではないため、貸借対照表上の負債として計上されません。資産(売掛金)が減少する代わりに、現金が増加するだけです。そのため、自己資本比率などの財務指標の改善につながります。
利用の柔軟性が高い
必要な時に、必要な分だけ利用できるのも特徴です。継続的な契約が一般的ですが、実際の利用は任意のタイミングで可能です。以下のような場面で活用できます:
- 医療機器の更新時期
- 賞与支給時期
- 医薬品の大量仕入れ時
- 人材採用時
- 施設のリフォーム時
このように利用目的に応じて柔軟な対応が可能です。
他の資金調達方法との比較
診療報酬ファクタリングと他の主な資金調達方法を比較してみましょう。
銀行融資との違い
銀行融資は「借入」、ファクタリングは「売却」という大きな違いがあります。
融資の場合、毎月の返済が必要で、財務諸表や担保も重視されます。一方、ファクタリングは返済負担がなく、診療報酬債権自体が担保となります。
ただし、銀行融資は一度に大きな金額を調達でき、金利も相対的に低めです。長期的な設備投資などには銀行融資が適している場合もあります。
診療報酬債権担保ローンとの違い
診療報酬債権を担保とする点は同じですが、これも「借入」という形を取ります。そのため:
- 毎月の返済が必要
- 金利は一般的な融資より低め
- 診療報酬債権の範囲内での借入
ファクタリングと比べると手続きがやや煩雑ですが、継続的な借入が可能という特徴があります。
医療機器リースとの違い
リースは医療機器に特化した資金調達方法です:
- 医療機器の購入資金に限定
- 毎月のリース料支払いが必要
- 複数年の契約が一般的
それぞれの方法には特徴があり、状況に応じた使い分けが必要です。
診療報酬ファクタリングは特に、返済負担なく柔軟な資金調達ができる点で、医療機関の資金繰り改善に効果的な選択肢といえます。
診療報酬ファクタリング利用時の注意点
将来の資金繰りへの影響
ファクタリングは将来の診療報酬を早めに現金化する仕組みです。そのため、長期的な視点での資金計画が重要です。将来の入金額が減少することを考慮し、計画的な利用を心がける必要があります。
手数料の確認。チェックすべき5つの項目
手数料は一般的なファクタリングより低めとはいえ、決して安くはありません。利用前に確認すべき項目は主に5つあります。
- 手数料の計算方法
- 事務手数料の有無
- 隠れた諸経費に注意
- 早期解約の違約金
- 支払い方法は前払いか後払いか
手数料の計算方法
債権額に対して「月利」で計算されるのが一般的です。例えば、債権額100万円で月利3%の場合、手数料は3万円。ただし、計算期間が日割りなのか、端数の扱いがどうなるのかを事前に確認しましょう。
事務手数料の有無
契約時や更新時に発生する「事務手数料」があるか確認してください。一見低い手数料でも、契約書作成費用などが別途請求される場合があります。想定外の出費を防ぐために、明細を事前にチェックしましょう。
隠れた諸経費に注意
資金の振込時に差し引かれる「振込手数料」や、専用口座の「維持費」など、追加で発生するコストがないか確認が必要です。小さな費用でも積み重なると意外な負担になります。
早期解約の違約金
契約期間中に解約すると違約金が発生する場合があります。「いつまでなら解約可能か」「解約金がいくらか」を必ず確認しましょう。特に契約期間が長い場合は、この点を慎重に確認してください。
支払い方法は前払いか後払いか
手数料は「前払い」か「後払い」かで資金繰りの影響が大きく左右されます。具体的な支払い条件を確認しましょう。
具体例
具体的な例を見てみましょう。
月間の診療報酬が1,000万円の医療機関がファクタリングを利用する場合:
- 月額手数料(0.5%の場合):5万円
- 事務手数料:3万円
- 振込手数料:3,000円
つまり、毎月約8万円以上の費用が発生する計算です。手数料率が1%の場合は、月額手数料だけでも10万円となります。
手数料に関しては不明な点が多々出てくると思います。少しでも不明な点や気になる部分があれば、必ずファクタリング会社の担当者に確認するようにしてください。
契約内容の確認。チェックすべき5つの項目
診療報酬ファクタリングは、一般的に、通常1年程度の継続的な契約となります。そのため、契約期間中は必要な時に診療報酬債権を売却することが可能です。
ただし、契約内容はファクタリング会社によって大きく異なります。利用前に確認すべき項目は主に5つです。
- 契約期間と更新条件
- 将来債権の取扱い範囲
- 必要書類の確認
- 途中での条件変更
- 債権の返還条件
契約期間と更新条件
先ほどもお伝えしましたが、一般的に契約期間は1年単位です。自動更新となることが多いため、更新時期と更新時の条件変更の可能性を確認しましょう。特に、解約予告の期限については注意が必要です。
将来債権の取扱い範囲
通常1〜3か月分の診療報酬債権が対象となります。会社によって上限額や、将来分の取扱い範囲が異なるため、具体的な数字を確認しましょう。
必要書類の確認
基本的な必要書類は以下の通りです:
- 保険医療機関指定通知書
- レセプトのコピー
- 通帳の写し
- 決算書類
ただし、会社によって追加書類を求められる場合もあります。事前に必要書類をリストアップしてもらい、準備に時間がかかる書類については早めに用意しましょう。
途中での条件変更
手数料率や限度額は、取引実績や経営状況によって見直される可能性があります。どのような場合に条件が変更されるのか、事前に確認が必要です。
債権の返還条件
何らかの理由で債権を返還する必要が生じた場合の手続きや費用について、確認が必要です。
具体例
実際の契約ではこのようなケースが考えられます。
例えば、毎月の診療報酬が1,000万円の医院が契約する場合:
- 契約限度額:3,000万円(3か月分)
- 契約期間:1年(自動更新)
- 解約条件:1か月前までに予告が必要
- 違約金:予告なしの解約の場合、月額手数料(5万円)×3か月分=15万円
契約内容も手数料と同様、複雑で分かりにくい部分も多いため、不明な点があれば、必ず契約前に担当者に確認するようにしましょう。特に、解約条件については詳しく確認することをおすすめします。
過度な利用への注意
ファクタリングは資金繰りの改善に有効な手段ですが、手数料がかかるため安易な利用は避けるべきです。経常的な赤字の補填や返済見込みのない借入金の返済、過剰な設備投資などに利用することは、かえって経営を圧迫する可能性があります。
継続的な経営改善の必要性
ファクタリングはあくまでも一時的な資金調達の手段です。根本的な経営改善を怠ると、資金繰りの更なる悪化や経営体質の弱体化を招く可能性があります。
そのため、経営改善計画と合わせた利用を検討することが重要です。
信頼できるファクタリング会社の選び方
医療機関の資金調達として診療報酬ファクタリングを検討する際は、以下のポイントを確認しながら、慎重に会社を選びましょう。
取引実績や会社情報の確認
医療機関との取引実績が少ないファクタリング会社では、診療報酬債権に特有の手続きや対応に不慣れな場合があります。
その結果、手続きに時間がかかることや、スムーズな資金調達が難しくなる可能性も考えられます。
スムーズな取引のため、まずは以下の点から会社の信頼性を確認してみてください:
- 公式サイトで取引件数や医療機関との取引実績を確認
- 金融機関との提携の有無をチェック
- 許可番号や登録情報の確認
- 本社所在地や事業規模の確認
これらの情報は基本的に公式サイトで確認できますが、電話での問い合わせも有効です。
特に医療機関との取引実績は、診療報酬債権の取り扱いに関する経験値を示す重要な指標となります。
サポート体制の確認
担当者の対応は、その後の取引を左右する重要な要素です。以下の点に注目しましょう:
- 医療業界に関する知識
- 質問への回答の明確さ
- 無理な営業押し付けがないか
- 問い合わせ対応の速さ
- 緊急時の連絡体制
相見積もりの活用
「時間に余裕がない」などの場合を除き、基本的には複数の会社から見積もりを取ることをおすすめします。一般的に3社程度の見積もりを比較すると、手数料や契約条件の相場が見えてきます。
その際は、前述の「手数料の確認」と「契約内容の確認」で説明した項目を、それぞれの会社で確認しましょう。
実際の利用者の評価
可能であれば、以下のような方法で実際の評価を確認することをおすすめします:
- 医師会での評判
- 口コミでの評判
- 地域の医療機関での利用実績
- 税理士や会計士への相談
ただし、ファクタリング会社の選定で最も重要なのは、自院の状況や必要性に合っているかどうかです。手数料の安さだけでなく、総合的に判断することが大切です。
診療報酬ファクタリングができるおすすめ会社〇選
ここまで、診療報酬ファクタリング会社の選び方についてお伝えしてきました。取引実績、サポート体制、利用者からの評価など、様々な観点から慎重に選ぶ必要があります。
以下では、これらの選定基準を参考に、医療機関との取引実績が豊富で、信頼できる企業をご紹介します。各社の特徴や強みを見ていくことで、ご自身の医療機関に合った会社選びの参考にしてください。
ビートレーディング
- 診療報酬債権を最大55日早く資金化
- 病院からクリニックまで規模を問わず対応
- 手数料2%~9%の明確な料金体系
ビートレーディングは、累計買取額1,300億円の実績を持つ総合ファクタリング会社です。
診療報酬ファクタリングでは、病院、クリニック、調剤薬局、歯科など幅広い医療機関に対応し、最短翌日での資金化が可能です。
必要書類も診療報酬請求書と通帳コピーのみと簡潔で、診療報酬額が未確定でも原則1回で全額買取に応じています。
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
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対応可能な債権 | 診療報酬債権 介護報酬債権 調剤報酬債権 |
手数料 | 2%~9%(3社間ファクタリングの場合) |
必要書類 | 診療報酬請求書または支払決定額通知(医療機関コード記載のもの) 過去2ヶ月分の診療報酬支払通帳コピー |
審査・資金化までの時間 | 最短2日程度 |
買取可能時期 | 最大55日前倒し可能 |
NS PARTNERS
- 手数料0.25%~1.0%の低率設定
- 最大5ヶ月分の診療報酬債権に対応
- 全国対応で出張サービスあり
NS PARTNERSは、診療報酬債権、介護報酬債権、調剤報酬債権、歯科診療報酬債権の買取に対応しています。
手数料は譲渡額の0.25~1.0%に月数を掛けた金額で設定。
申し込みから入金までは約2~3週間かかりますが、コンサルティング機能も備えており、経営課題の解決もサポートしています。
運営会社 | エヌエスパートナーズ株式会社 |
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対応可能な債権 | 診療報酬債権 介護報酬債権 調剤報酬債権 歯科診療報酬債権 |
手数料 | 0.25%~1.0%(譲渡額に応じて変動) |
必要書類 | 履歴事項全部証明書(3ヶ月以内) 会社概要・沿革 確定申告書写3期分 決定通知書(国保・社保) 請求書 その他追加資料(必要に応じて) |
審査・資金化までの時間 | 約2週間~3週間 |
買取可能時期 | レセプト提出後、診療報酬確定後 |
GCM
- 入金まで最短2時間で対応可能
- 必要書類はたったの2点(請求書と通帳のコピー)
- 全国5拠点+オンライン対応でスピーディなサポート
GCMは、医療機関の売掛債権を幅広く買い取るファクタリング会社です。通常の請求済み債権2ヶ月分に加え、将来債権を最大3ヶ月分まで買い取ることが可能です。
申し込みから契約まで最短3日で完了し、必要書類が揃い次第、約1週間程度で資金化できます。
運営会社 | 株式会社GCM |
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対応可能な債権 | 診療報酬債権 介護給付費債権 自立支援給付費債権 |
手数料 | 非公開 |
必要書類 | 医師免許証 印鑑証明書 保険医療機関指定通知書 診療報酬等決定通知書 履歴事項全部証明書 決算書 病院開設許可証 納税証明書 |
審査・資金化までの時間 | 最短3営業日 |
買取可能時期 | 請求済み債権:2ヶ月分 将来債権:最大3ヶ月分 |
- 手数料月0.25%~の低率設定
- 最大3ヶ月分相当の資金調達が可能
- 最短2営業日での審査完了
アクリーティブは、「FPSメディカル」というサービス名称で診療報酬ファクタリングを展開している会社です。
診療報酬をはじめ、介護報酬、調剤報酬債権の買取に対応。最大で保険請求額の約3ヶ月分相当の資金調達が可能です。
申込みから入金まで最短1~2週間で完了し、専用Webサイト「Medicarein」でオンライン手続きにも対応しています。
運営会社 | アクリーティブ株式会社(芙蓉総合リースグループ) |
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対応可能な債権 | 診療報酬債権 介護報酬債権 調剤報酬債権 |
手数料 | 月0.25%~(年率換算3%~) |
必要書類 | 要問合せ |
審査・資金化までの時間 | 最短1~2週間 |
買取可能時期 | 最大3ヶ月分の将来債権買取が可能 |
レセプトくん
- 手数料2%~の料金設定
- オンラインで完結する契約手続き
- 最短30分での審査対応
レセプトくんは、株式会社JBLが運営する医療機関向けファクタリングサービスです。
PCやスマートフォンから申し込みができ、クラウドサインを利用した電子契約で来店不要となっています。
診療報酬債権、介護報酬債権、調剤報酬債権に対応しており、現在他社のファクタリングサービスを利用中の場合は、優遇特典も用意されています。
運営会社 | 株式会社JBL |
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対応可能な債権 | 診療報酬債権 介護報酬債権 調剤報酬債権 |
手数料 | 2%~ |
必要書類 | 代表者の身分証明書 直近の取引入金が確認できる書類 取引先との契約書類 直近一期分の決算書 |
審査・資金化までの時間 | 審査:最短30分 資金化:数時間~数日 |
買取可能時期 | レセプト提出後すぐに対応可能 |
診療報酬ファクタリングの手続きの流れ
診療報酬ファクタリングの手続きは、一般的に、申し込みから入金まで以下のステップで進みます:
必要書類を準備して申し込みを行います。必要な書類は保険医療機関指定通知書、レセプトの写し、通帳のコピー、決算書一式などです。
提出された書類をもとに、会社による審査が行われます。この際、追加書類の提出を求められることもあります。
審査通過後、契約内容の確認と契約書の締結を行います。契約書の内容はしっかりと確認しましょう。
提示された条件に納得した場合、契約を締結します。不明点があれば、契約前に必ず確認しておきましょう。
審査完了から数日以内に、指定した口座に入金されます。一般的に申し込みから入金まで1〜2週間程度かかります。
支払期日に、国保連合会や支払基金からファクタリング会社へ支払いが行われます。これにより取引は完了となります。
【依頼する前にチェック】よくある質問
- 医療関連のファクタリングにはどのような種類がありますか?
-
医療関連のファクタリングには以下の3種類があります:
診療報酬ファクタリング(病院・診療所向け)
介護報酬ファクタリング(介護施設向け)
調剤報酬ファクタリング(調剤薬局向け)
基本的な仕組みはどちらも同じです。
- 赤字決算でも利用できますか?
-
はい、可能です。ファクタリングは診療報酬債権の売却という形を取るため、会社の財務状況よりも債権の確実性が重視されます。
ただし、審査基準は会社によって異なるため、ファクタリング会社の担当者に確認してみてください。
- 診療報酬の支払いに影響はありませんか?
-
支払い自体への影響はありません。ただし、支払先が国保連合会や支払基金からファクタリング会社に変更となります。
手続きはファクタリング会社が行いますので、医療機関側で特別な対応は必要ありません。
- 既存の借入があっても利用できますか?
-
はい、可能です。ファクタリングは借入ではなく債権売却のため、既存の借入とは別枠での利用が可能です。
- 将来の診療報酬債権も対象になりますか?
-
はい、一般的に1〜3か月分までの将来債権を対象とすることが可能です。ただし、取扱い範囲は会社によって異なるため、事前に確認するようにしましょう。
まとめ
診療報酬ファクタリングは、医療機関の資金繰り改善に効果的な選択肢です。特に返済負担がなく、必要な時に柔軟な資金調達が可能なため、多くの医療機関で活用されています。
この記事で紹介した会社は、いずれも医療機関との取引実績が豊富です。資金繰りの改善をお考えの場合は、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
各社とも無料で対応していますので、お気軽にお問い合わせしてみてくださいね。
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