ファクタリング業者は多すぎて、どこを選べばいいか分からない…。
事業をしている中で資金繰りが厳しくなることもあるかと思います。急な支払いが発生したり、新しい事業のために資金が必要だったりする場合です。そんな時に役立つのが「ファクタリング」です。
ファクタリングを使えば売掛金を現金化し最短で即日に資金を手に入れることが可能です。しかし、多くの業者がある中でどの会社を選べば良いか悩む方も多いでしょう。
この記事では人気のあるおすすめファクタリング業者を目的別にわかりやすく紹介します。自分の事業に合った業者を見つけスムーズな資金調達を実現しましょう。
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ファクタリング業者を選ぶ際のポイント
自身に合う業者を見つけるには、選び方のポイントを理解しておくことが重要です。業者を選ぶ前に確認しておきましょう。
対応可能な買取額はどのくらいか
ファクタリング業者ごとに対応できる買取額は異なります。
例えば50万円以上からしか対応していない業者もあれば、1万円からの少額に対応する業者もあります。
自分の資金ニーズに合った対応額を確認し最適な業者を選びましょう。
契約形態をどちらにするか
ファクタリングには「2社間」と「3社間」の契約形態があります。
2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2社間での契約形態です。取引先にファクタリングの利用を知らせる必要がなく手続きがシンプルで迅速な資金調達が可能という特徴があります。ただし手数料はやや高めです。
3社間ファクタリングは、利用者、ファクタリング会社、そして取引先の3者が関わる形態です。取引先に通知し同意を得る必要がありますが、手数料が低く抑えられるメリットがあります。ただ、取引先の承諾が必要となるため資金調達までに時間がかかるといった点が難点です。
どちらの契約形態が自分の状況に適しているかを考え、対応している業者を選択してください。
手数料率
ファクタリングの手数料は業者ごとに異なるだけでなく、同じ業者でも1%から20%と幅があります。これは利用者の信用度によって業者が負うリスクが異なるためです。
手数料率には以下の要素が影響します。
売掛先の信用力:信用力が高い売掛先ほど、手数料は低くなる傾向があります。
売掛金の金額:売掛金の金額が大きいほど、手数料率は低くなることがあります。
支払期日までの期間:支払期日が短いほど、手数料率は低くなることが一般的です。
2社間か3社間か:2社間ファクタリングは、ファクタリング業者が負うリスクが高いため手数料が高くなる傾向があります。
※一般的には、2社間ファクタリングでは5%~20%程度の手数料がかかり、3社間ファクタリングでは1%~10%と比較的安く設定されることが多いです。
実際の手数料は申し込み後の審査結果で確定するため、不安な場合はあらかじめ上限を確認することをおすすめします。
オンライン対応が可能かどうか
業者を選ぶ際には、手続きを全てオンラインで完了できるかどうかも重要なポイントです。
書類の提出が郵送や対面でしか行えない業者の場合、手続きに時間がかかりやすくなります。特に時間や移動の制約がある方には、スマホやPCを使って手続きを簡単に済ませられるオンライン対応の業者を選ぶことをおすすめします。
土日対応が可能かどうか
多くのファクタリング業者は土日祝日に対応していないのが一般的です。しかし、土日に急な資金需要が発生することもあるでしょう。そのような場合は土日祝日に対応可能な業者を選ぶことが重要です。
ただ土日対応を行う業者は、迅速な対応を求められるため通常よりも高いリスクを背負うことになります。その結果、手数料が高く設定される点に注意が必要です。また、土日に審査が行えても入金は平日のみという業者も少なくありません。
そのため全ての手続きを土日中に完了できる業者を選ぶことが、即日で資金調達を行う上でのポイントです。
おすすめのファクタリング業者11選【目的別】
オンライン完結でスピード・手軽さ・手数料、すべてに優れた:QuQuMo
- オンライン完結型でスマホやPCで手続き可能
- 法人から個人事業主・フリーランスまで対応
- 最短2時間でスピーディーに入金
QuQuMoは申し込みから契約までのすべての手続きをオンラインで完結できるファクタリング業者です。
スマホやパソコンがあればどこからでも手続きが可能で、最速2時間で資金を受け取ることができます。
また、QuQuMoでは、売掛債権の金額に下限や上限が設けられていません。法人だけでなく、個人事業主やフリーランスの方にも柔軟に対応しており少額から大口の取引まで利用可能です。
手数料は1%から14.8%と低水準で業界の中でも非常に競争力があります。
必要書類は「請求書」と「通帳」の2点のみで、面倒な登記簿謄本や決算書、印鑑証明書などの提出は不要。
どのファクタリング業者を選ぶか迷っている方には、まずQuQuMoを選ぶことをおすすめします。
どんな人にも利用可能でスピード、手軽さ、手数料の低さ、全てを兼ね備えるバランスの取れた選択肢で初めての方でも安心して利用できるでしょう。
運営会社 | 株式会社アクティブサポート |
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取引形態 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 1%〜14.8% |
買取可能額 | 制限なし |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短2時間 |
フリーランスの利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | なし |
申込方法 | オンライン完結 |
必要書類 | 本人確認書類・請求書・通帳のコピー 等 |
審査に自信のない方におすすめ:アクセルファクター
- 買取手数料0.5%〜、業界最安水準
- 最短2時間で即日入金対応
- 審査通過率93%以上、柔軟な審査基準
アクセルファクターは、年間2,000件以上の相談実績を持ち最大1億円までの買取に対応するファクタリング会社です。社会的信用度が低く、審査に通りにくいとされている個人事業主やフリーランスでも、93%という高い審査通過率を誇ります。
手続きはすべてオンラインで完結し、郵送やFAXでの対応も可能です。最短2時間で資金調達ができ、急な資金ニーズにも素早く対応。希望があれば、来店での相談も受け付けています。
買取額は30万円からとやや高めですが、高い審査通過率と迅速な対応が魅力の業者です。
運営会社 | 株式会社アクセルファクター |
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取引形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング 診療報酬債権ファクタリング 介護報酬債権ファクタリング |
手数料 | 0.5%〜 |
買取可能額 | 30万円〜制限なし |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短2時間 |
個人事業主の利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | 留保可能 |
申込方法 | オンライン 電話 来店 |
必要書類 | 本人確認書類 請求書 通帳の写し 代表者の印鑑証明 代表者の住民票 法人の登記簿謄本 法人の印鑑証明 |
スピードを重視するなら:資金調達QUICK
- 累計申込件数10万件以上の実績
- 日本全国24時間オンライン受付可能なオンライン完結型サービス
- 最短10分で資金調達完了
資金調達QUICKは、24時間いつでも利用可能なオンライン完結型ファクタリング業者です。累計申し込み件数は10万件を超える実績を持っています。全国対応で法人や個人事業主・フリーランスなど、規模を問わず幅広い事業者が利用しています。
この業者の最大の特徴は、最短10分で資金が振り込まれるスピードです。
また、24時間365日いつでも申し込みが可能でその後、申し込みから審査、振り込みまでが迅速に行われます。急ぎで資金調達を必要とする事業者に特におすすめの選択肢です。
運営会社 | 株式会社MIRIZE |
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取引形態 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 1%〜 |
買取可能額 | お問い合わせください |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短10分 |
個人事業主の利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | 留保可能 |
申込方法 | オンライン電話 |
必要書類 | 身分証明書・口座入出金履歴・請求書 |
中小企業の方におすすめ:「事業資金エージェント」「PMG」
事業資金エージェント
- 審査通過率90%以上の高実績
- 年間申込件数3,000件以上
- オンラインだけでなく、出張対応で対面サポートが可能。
事業資金エージェントは10万円から2億円まで幅広い買取額に対応し、個人事業主から中小企業向けのサービスを提供しています。特に、1000万円以下の案件には即日対応可能で500万円以下なら最短3時間での入金が可能です。
手続きはオンラインで完結できますが、多額の売掛金を取り扱う場合など、詳細な説明やサポートが必要な際には出張対応も実施。また、売掛金の早期資金化に加え、経営改善や新規顧客の開拓といった幅広い支援も行っています。
運営会社 | アネックス株式会社 |
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取引形態 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
手数料 | 3社間ファクタリング(1.5%~9%) 2社間ファクタリング(5%~20%) |
買取可能額 | 10万円〜2億円 |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短3時間(10万円~500万円まで) |
個人事業主の利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | お問い合わせください |
申込方法 | メール電話 |
必要書類 | 請求書、入金先通帳、本人確認資料 |
PMG
- 来面・オンライン完結ともに対応
- 5,000万円以上の現金化も相談可能
- 毎月1,500件以上の買取実績
PMGは、法人専用のファクタリングサービスを提供しています。個人事業主も案件に応じて買取可能ですが、最低買取価格は50万円とやや敷居が高めです。
5,000万円以上の大口取引にも対応しており、手続きは対面とオンラインの両方で行うことができます。
PMGの特徴は資金調達だけでなく財務支援や経営改善といった包括的なサポートを提供している点です。経営者に寄り添い長期的な視点での支援を重視していることにより、多くの企業から信頼を得ています。
運営会社 | ピーエムジー株式会社 |
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取引形態 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
手数料 | 2%〜 |
買取可能額 | 50万円〜2億円 |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短2時間(平均3日) |
個人事業主の利用 | ◯(案件により買取可能) |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | 留保可能 |
申込方法 | オンライン・電話 |
必要書類 | 決算書(直近2期分)・入金が確認できる書類・成因資料 |
低手数料重視なら:「日本中小企業金融サポート機構」「ビートレーディング」
日本中小企業金融サポート機構
- 取引会社数8130社
- クラウドファンディングなど、経営全般に関するご相談も幅広く対応
- 手数料は最大でも10%
日本中小企業金融サポート機構は、法人を中心に、個人事業主やフリーランスの方にも利用できるファクタリングサービスを提供している会社です。
特に最大でも10%と業界最安水準の手数料が魅力で、これはファクタリング会社では珍しい「非営利団体」として運営されているためです。その結果、削減されたコストは利用者に還元され手数料が低く抑えられています。
また、ファクタリング以外にもクラウドファンディングや他の資金調達方法に関する相談も受け付けており、経営全般のサポートを提供しています。
運営会社 | 一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 |
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取引形態 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
手数料 | 1.5%〜10% |
買取可能額 | 制限なし |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短2時間 |
個人事業主の利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | 留保可能 |
申込方法 | オンライン・電話・来店 |
必要書類 | 本人確認書類・請求書・通帳のコピー |
ビートレーディング
- 手数料は2社間ファクタリングでも上限12%と業界低水準
- 必要書類はたったの2点(請求書と通帳のコピー)
- 全国5拠点、又はオンライン完結も可でスピーディなサポート
ビートレーディングは、2024年3月時点で累計買取額1,300億円、累計取引社数5.8万社、月間契約件数1,000件を超える実績を持つ大手ファクタリング会社です。
法人だけでなく個人事業主やフリーランスでも利用可能で、全国に5つの拠点(東京、仙台、名古屋、大阪、福岡)を持ち、専任女性オペレーターによるサポートも行っています。
ビートレーティングの手数料は、2社間で4%~12%と一般的な上限20%に比べて大幅に低くコストを抑えた資金調達が可能です。3社間でも2%~9%と業界内で低水準を実現し非常に優れたコストパフォーマンスを誇ります。また、最短2時間での迅速な資金調達が可能です。
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
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取引形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング 診療報酬債権ファクタリング 介護報酬債権ファクタリング 注文書ファクタリング |
手数料 | 2%〜12% |
買取可能額 | 制限なし |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短2時間 |
個人事業主の利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | 留保可能 |
申込方法 | オンライン・電話 来店・出張 LINE |
必要書類 | 請求書・通帳のコピー |
土日祝も対応可能:「みんなのファクタリング」「ラボル」
みんなのファクタリング
- オンライン完結型
- 土日祝でも最短60分で振り込み可能
- 少額取引に強く1万円から300万円まで対応
みんなのファクタリングは、個人事業主やフリーランスの方でも利用しやすい2社間ファクタリングに特化したオンライン完結型の業者です。少額取引に強く1万円から300万円まで対応しています。
土日祝日にも営業しており審査から入金まで全て対応。最短60分で資金調達が可能です。さらに、独自のAI審査を導入しており複雑な審査を簡略化しています。
法人への請求書を持つ事業者であれば、土日祝日に手軽に利用できスピードを重視する個人事業主やフリーランスにぴったりの選択肢です。
※なお、みんなのファクタリングでは、売掛先が法人企業である場合に限り対応しております。売掛先が個人の場合は、買取対象外となりますのでご注意ください。
運営会社 | 株式会社チェンジ |
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取引形態 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 7%~15% |
買取可能額 | 1万円〜300万円 |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短60分 |
個人事業主の利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | なし |
申込方法 | オンライン |
必要書類 | 本人確認書類・直近の入金が確認できる書類・請求書 |
ラボル
- 最短30分で入金可能
- 24時間365日入金対応
- 最低1万円から利用可能
ラボルは、主に個人事業主やフリーランス向けのファクタリング業者です。土日祝日にも審査受付、回答に対応しており、最短30分で振り込みには24時間365日対応しています。(※審査自体は通常の営業時間内に行われます)。
またラボルは手数料が一律10%とわかりやすい点が魅力です。事前に受け取れる資金が把握しやすく資金計画が立てやすいでしょう。また、小口の売掛金買取に強みを持ち1万円から対応しています。
手続きはすべてオンラインで完結し、スマホやPCから簡単に申し込めます。必要な書類は「本人確認書類」「取引を示すエビデンス(通帳など)」「請求書」の3点です。取引を示すものであればメールやLINEなどでもかまいません。
運営会社 | 株式会社ラボル |
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取引形態 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 10%(一律) |
買取可能額 | 1万円〜 |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード | 最短30分 |
個人事業主の利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | なし |
申込方法 | オンライン |
必要書類 | 本人確認書類・取引を示すエビデンス(通帳など)・請求書 |
慎重に選びたい方におすすめ:「ランクファクター」「ファクタリングベスト」
ランクファクター
- 提携社の買取総額750億円超えで、安心の審査体制
- 7社から相見積もりを取得し、手数料が抑えられる
- 最大1%キャッシュバックの特典あり
- 365日24時間対応で、急な相談もサポート
- 補助金やビジネスローンなど、ファクタリング以外の資金調達サポートも提供
ランクファクターは、これまで紹介してきた個別のファクタリング会社とは異なり、最大7社のファクタリング会社から一括見積もりを取得できるプラットフォーム型のサービスです。
複数のファクタリング会社の手数料や契約条件を一度に比較できるため、時間をかけてでも手数料が一番低い業者を選びたいなど慎重に検討したい方におすすめです。
オンライン対応も可能で対面が難しい場合にも柔軟に手続きが進められます。法人はもちろん個人事業主やフリーランスも利用でき、幅広い事業者が活用できるサービスです。
運営会社 | FCマーケティング株式会社 |
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取引形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
手数料 | 提携会社ごとに異なる |
買取可能額 | 提携会社ごとに異なる |
対応エリア | 提携会社ごとに異なる |
資金化スピード | 最速5時間 |
個人事業主の利用 | ◎ |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | 提携会社ごとに異なる |
申込方法 | オンライン |
必要書類 | 提携会社ごとに異なる |
ファクタリングベスト
- 最大ファクタリング会社4社へ見積もり可能
- 最速3時間以内に入金
- 98%の最大審査通過率
- 法人限定
- 土日祝でも利用可能
ファクタリングベストもランクファクターと同様、最大4社のファクタリング会社から一括見積もりを取得できるサービスです。最適な手数料や条件を比較しながら自身に最適な業者を選び、リスクを抑え、安心の資金調達を行えます。
ただし、法人限定のサービスなため個人事業主やフリーランスは原則利用できない点に注意してください。
運営会社 | 株式会社ウェブブランディング |
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取引形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
手数料 | 提携会社ごとに異なる |
買取可能額 | 提携会社ごとに異なる |
対応エリア | 提携会社ごとに異なる |
資金化スピード | 最速3時間 |
個人事業主の利用 | 不可能。法人限定 |
オンライン契約 | ◎ |
債権譲渡登記 | なし |
申込方法 | オンライン |
必要書類 | 提携会社ごとに異なる |
ファクタリングのメリット
最短即日で資金調達が可能
ファクタリングは銀行融資に比べて審査が迅速です。
銀行融資では財務状況や返済能力など多くの項目を詳細にチェックする必要がありますが、ファクタリングの審査では主に売掛債権の回収可能性に重点が置かれます。そのため、審査が迅速に完了することが可能です。
また提出書類も少なく売掛債権に関連する基本的な書類だけで手続きが進むため、最短で即日中に資金調達が可能です。
担保や保証人が不要
ファクタリングでは、担保や保証人が不要です。
売掛金はファクタリング会社にとって新たな債権となるため、物的担保や第三者の保証が必要ありません。もし売掛先が倒産したり、支払いが遅れた場合でも、そのリスクは原則ファクタリング会社が負担します。
信用情報に影響しない
ファクタリングは融資ではなく売掛金の売却による資金調達です。そのため、信用情報機関に記録されることはありません。
銀行融資のように信用情報機関に影響を与えることがないため、将来の住宅ローンや自動車ローンの審査に悪影響を与える心配がなく安心して資金を調達できます。
税金や社会保険の滞納があっても利用可能
銀行融資では税金や社会保険の滞納があると審査が厳しくなりますが、ファクタリングは違います。
ファクタリングは「売掛金の信用力」をもとに審査を行うため、税金の滞納があっても利用可能です。
「税金を滞納していて、銀行から融資を受けられない…」という状況でも、ファクタリングなら迅速な資金調達が可能です。
ファクタリングの注意点・デメリット
ファクタリングは手軽さやスピードといったメリットがある一方、注意点やデメリットも存在します。
分割払いはできない
ファクタリングは企業が保有する売掛債権をファクタリング会社に「売却する」という契約です。これは商品を販売するのと同じような仕組みです。一度売却したものは買い戻すことができないため売掛債権はその時点でファクタリング会社のものになります。
このため、分割払いという選択肢は存在しません。売掛金が支払われたら都度清算することになります。
二重譲渡のリスク(絶対に避けるべき違法行為)
二重譲渡とは、同じ売掛金を複数のファクタリング会社に譲渡することを指します。これは法律違反であり、詐欺罪に問われる可能性があります。
二重譲渡が発覚した場合、法律上の責任を負うだけでなく将来的にファクタリングを利用する際の信頼も失うことになります。これにより資金調達が一層困難になる可能性があります。
契約前に取引先との書類を確認し二重譲渡にならないように細心の注意を払いましょう。
契約内容をしっかり確認する
ファクタリングの契約内容を丁寧に確認することは非常に重要です。
契約をしっかり確認することで、後からのトラブルを避け、安心してサービスを利用することができます。
確認の際には、以下の点に注意してください。
細かい部分まで確認する
契約書には手数料や買取金額だけでなく違約金や契約期間なども記載されています。
これらの内容を確認せずに進めるとあとで予想外のコストが発生する可能性があるため、契約前にしっかりと確認することが重要です。
契約書を必ず保管する
契約書は、トラブルが発生した際に重要な証拠となります。
内容を確認した後はすぐ確認できる場所に大切に保管しておきましょう。
専門用語に注意
契約書には専門用語が多く使われています。
わからない言葉や疑問点があれば、そのまま進めるのではなく担当者に質問し納得した上で契約を進めることが大切です。
※契約書に記載されている詳細な項目を知りたい場合はこちらご確認ください。
ファクタリングの審査について
ファクタリングを利用する際、どのような審査が行われるのかは気になるポイントでしょう。事前に審査の基準や内容を理解しておくことでスムーズに手続きを進めることが可能です。
ここでは3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの審査における違いを詳しく説明します。
3社間ファクタリングの審査
3社間ファクタリングの審査では、ファクタリング会社は主に取引先(売掛先)の信用力を重視します。
取引先が大手企業や安定した企業であれば、売掛金が確実に支払われると考えられファクタリング会社にとってリスクが少ないです。そのため、審査は比較的通りやすい傾向があります。
また、3社間ファクタリングは売掛先がファクタリング会社に直接支払いを行う形式となります。つまり支払い時に利用者は関与しないため、利用者の信用力を問われることはほとんどありません。仮に利用者の経営状況が厳しくても信頼できる取引先であれば審査に通りやすいです。
2社間ファクタリングの審査
一方、2社間ファクタリングでは、利用者の信用力も審査の対象となります。
これは取引先が支払った売掛金を一度、利用者が受け取りその後ファクタリング会社に返済するという流れになるためです。
この形式では、取引先からの支払いが問題なく行われても、ファクタリング会社にとっては利用者がその売掛金を他の支払いに流用するリスクや、経営状況が悪化して返済が滞るリスクが懸念されます。
そのため、ファクタリング会社は以下の点を中心に利用者の経営状況や財務状況を慎重に審査します。
- 過去の取引履歴: 安定した取引実績があるかどうか。
- 現在の負債状況: 既に借金が多いか、未払いの履歴があるかどうか。
- 資金繰りの安定性: 今後の資金繰りが確実に回る見込みがあるか。
こうした理由から2社間ファクタリングでは、利用者の経営状況や財務状況も審査対象となります。
経営状態に不安がある場合、審査は厳しくなりがちです。また、審査に通った場合でも経営リスクが高いと判断されると手数料が高くなるでしょう。
ファクタリングの仕組み(2社間)
ファクタリングには2社間と3社間の契約形式がありますが、特に利用されることが多い2社間ファクタリングの具体的な仕組みについて説明します。
- 売掛金の提出:利用者は取引先に発行した請求書や契約書をファクタリング会社に提出します。これに基づき取引が進みます。
- 審査:次に、ファクタリング会社が取引先の支払い能力と利用者自身の信用力を確認します。この審査結果に基づいて取引が成立するかどうかが決まります。
- 資金の振り込み:審査が通るとファクタリング会社は請求額の80〜90%を即日振り込みします。これにより早急に資金を得ることが可能です。
- 取引先からの回収:最後に取引先から売掛金を回収しその金額をファクタリング会社に返済します。これで取引が完了します。
ファクタリング会社への申し込みの流れ
利用したいファクタリング会社の公式サイトにアクセスし見積もり依頼を行います。
オンラインで請求書や通帳のコピーなどの必要な書類をアップロードするだけで手続きが進みます。
提出された書類を基にファクタリング会社が審査を行い取引先の信用力や利用者の経営状況を確認します。
審査が完了すると、買取額や手数料が提示されます。
提示された見積もり内容に納得できれば契約を締結します。契約が完了すると最短で即座に指定の銀行口座に資金が振り込まれます。
これにより売掛金の支払い期日を待たずに資金を手に入れることができます。
※ これは一般的なファクタリングの申し込みの流れです。業者ごとに多少異なる部分はあるかもしれませんので、詳しい手続きについては申し込みを検討している業者の公式サイトをご確認ください。
【依頼する前にチェック】よくある質問
- ファクタリング契約書にどんな内容が書かれていますか?
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ファクタリング契約書には次のような内容が書かれています。しっかり確認しておきましょう。
契約当事者: ファクタリング会社とあなた(利用者)の名前や住所が書かれています。
契約の目的: 何のために契約をするのか(売掛金の現金化など)が説明されています。
売掛金の詳細: 売掛金の金額や支払期日、相手先の名前など、取引に関する情報が記載されています。
買取金額: ファクタリング会社があなたに支払う金額です。
手数料: 会社ごとに異なる手数料率や、どうやって手数料が計算されるかが書かれています。
返済方法: お金を返す方法や、期限などについて記載されています。
違約金: 契約違反や途中解約した場合に発生する違約金の条件が説明されています。
債権譲渡通知: 取引先にファクタリングを利用したことを通知するかどうかについて書かれています。
償還請求権: 取引先からお金が回収できなかった場合、ファクタリング会社があなたに返済を求めるかどうかが記載されています。
契約期間: 契約が有効な期間について書かれています。
解約方法: 契約を終了する際の手続きについて説明があります。
- 契約を解除したい場合はどうすればいいですか?
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ファクタリング契約の解除方法は契約書に明記されています。
契約期間内に解除を希望する場合、ファクタリング会社に連絡し手続きを確認しましょう。また、違約金が発生する可能性があるため、契約時にしっかり確認しておくことをおすすめします。
- 複数のファクタリング業者に見積もりをとってもいいのでしょうか?
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はい、複数のファクタリング業者に見積もりを依頼することは法的にも問題ありません。
各社の手数料や買取額、サービス内容を比較することでより良い条件の業者を選ぶことができます。
ただし、同じ売掛債権で見積もりを依頼し条件を統一して比較することが重要です。また、見積もり段階では問題ありませんが契約前には「二重譲渡」にならないよう注意が必要です。
まとめ
ファクタリングを活用することで迅速な資金調達が可能ですが業者選びが非常に重要です。手数料や対応スピード、契約条件など、各業者には独自の特徴があります。
この記事を参考に自分の目的に合った業者を選び、最適なファクタリングサービスを見つけましょう。適切な選択が、ビジネスの成長を支える資金調達を実現するカギとなります。
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